売れる文章は“ベネフィット”が9割?LP、セールスで自然と反応が変わるライティングの型

「この講座では、こんな内容が学べます」
「このサービスには、こういった機能があります」

こうした文章を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
丁寧に商品の良さを説明しているようで、なぜか読者の反応につながらない。
そんな経験がある方もいらっしゃると思います。

見込み客が本当に知りたいのは、
「その商品で、自分にどんな変化が起きるのか?どうなれるのか?」ということです。

このように、商品やサービスの“未来”を伝える文章が、
いわゆる「ベネフィットライティング」。

この記事では、LPや発信文などに活かせるベネフィットライティングの考え方と実践方法についてお伝えします。
読んでいただいたら、すぐに使える実用的な内容に仕上げていますので、
「売れる文章ってどう書けばいいんだろう?」と悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ベネフィットとは?説明だけの文章との違いと、メリットとの関係

「ベネフィットって聞いたことあるけど、実はよくわかっていない」
「メリットとはどう違うの?」
そんな声もよくいただきます。

ベネフィットとは、そのサービスや商品の価値を受け取ったあとに得られる“未来の姿”や“変化”のこと。
下記の表で、機能・メリットとの違いを整理してみましょう。

種類視点内容の特徴例文(講座の場合)
機能・特徴売り手側スペックや構成「6回の動画講義+添削つき」
メリット売り手側利便性や効果「自分のペースで学べる」
ベネフィット読み手側得られる未来「迷いなく発信できるようになり、お申し込みにつながる」

読者が知りたいのは、「何ができるのか」よりも「それによって、自分がどう変われるのか」。
この“未来の姿”を見せるのが、ベネフィットライティングの一番のポイントです。

「説明だけの文章」では伝わりにくい理由

たとえば、こういった文を見かけたことはありませんか?

この講座では、全6回の動画とワークを通してライティングを学べます。

とても丁寧ですが、読者が心の中で思っているのは、「それを受けて、自分がどうなれるのか?」と。
この一文だけでは、その未来が見えづらいんですね。

そこで、ベネフィットの視点を加えてみると…

自分の強みを活かした発信ができるようになり、「読まれる文章」が「反応される文章」へと変わります。

このように、読者の変化や感情を具体的に描くことで、「これは自分に必要な講座かもしれない」と自然に感じてもらえるようになります。

なぜ“機能説明”ばかりでは反応が取れないのか

LPや発信の中で、つい“講座の内容”や“サポートの手厚さ”などを詳しく説明したくなりますよね。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、それだけでは「読み手の行動」を引き出すのが難しくなるケースが多いです。

たとえば:

本講座は、全10回の動画講義と添削サポートがついています。

これは情報としては正しいけれど、読んだ側が「自分に関係がある」と感じづらいことがあります。
なぜなら、「それを受けることで、自分がどう変われるのか?」が描かれていないからです。

ここにベネフィットの視点を加えてみると──

添削サポートで自分のクセが明確になり、迷わず“売れる文章”を書けるようになります。

同じ講座の説明でも、こういった表現になると、読み手が自分ごととして想像しやすくなります。
“行動を促す”ための文章には、こうした未来の変化を描く視点が欠かせません。

ベネフィットライティングで得られる変化とは?

ベネフィットを意識して文章を書くようになると、発信やLPの効果に少しずつ変化が現れます。
具体的には、こんな変化が起こりやすくなります👇

  • LPからの申込率が上がる
  • 無料相談の導線がスムーズに
  • SNSやブログからの反応が増える
  • 自分のサービスを、価値あるものとして言語化できるようになる

あるクライアントさんは、「文章がうまく書けない」と悩んでいましたが、
ベネフィットを意識して文章を整えたところ、LPからの申込が月に1〜2件→5件以上に増加しました。

ベネフィットライティングは、テクニックのようでいて、
“読み手とつながる力”を高めてくれる大切な要素なんです。

ベネフィットの引き出し方:自分の商品で実践してみよう

頭ではわかっても、いざ書こうとすると「ベネフィットってどう出すの?」となりがちですよね。
そんな時は、以下のステップで言語化してみてください

ベネフィット抽出の4ステップ

  1. 機能を書く
     例:週1回の添削フィードバック
  2. その機能のメリットを出す
     例:文章の改善点に気づきやすい
  3. それによって得られる変化を考える(ベネフィット)
     例:自信を持って投稿できるようになる
  4. その変化に伴う感情を添える
     例:迷わず進める安心感、自分にもできるという自信

この4ステップを繰り返すと、自分のサービスの価値が“未来のかたち”として見えてきます。

売れるLPに必要なベネフィットの配置とは?

ベネフィットはただ書けばいい、というものではありません。
「どこに、どのように配置するか」がとても大切です。
LP構成の流れに沿って、効果的な配置を考えていきましょう。

LP内でのベネフィットの配置ポイント

セクションベネフィットの使い方
ファーストビュー最も強いベネフィットをキャッチコピーに使う
本文中盤各機能やサポートに対応した未来をセットで紹介する
比較・実績他社との違いも“得られる変化”で見せる
CTA直前最後にもう一度、未来の姿を明確に描く

読者の心理は、「読めば読むほど具体性を求める」ようになります。
だからこそ、ベネフィットを段階的に深めていく構成が効果的です。

ベネフィットがうまく書けないときの落とし穴とヒント

ベネフィットを書こうとして、
「なんだかありきたりになってしまう」
「抽象的すぎて伝わらない」
と感じたことはありませんか?

よくある落とし穴はこの3つです

  • 感情や変化が曖昧(例:「楽になります」など)
  • 読者の悩みに寄り添えていない
  • 自分が「伝えたいこと」を優先しすぎている

改善のヒント

  • 具体的なエピソードを1つ思い出す
  • 感情と成果をセットにする
  • 読者の「今の悩み」と「なりたい未来」のギャップを意識する

ベネフィットがうまく書けないと感じる時は、
「機能→メリット→未来」の流れに一度戻ってみるとスムーズです。

ベネフィット視点で改善した事例

最後に、実際に文章の書き方を変えて結果につながったケースをご紹介します

事例:家族写真フォトグラファー向けに動画撮影講座を販売している30代ビデオグラファーさん

変更前:「この講座では、動画のクオリティを上げるノウハウが詰まっています。また、添削のサポートもついています。」

変更後:「お客様に大切な1日の感動を音や動きで届ける感動動画を主力商品にできるフォトグラファーのための動画撮影講座です。」

✔️ 結果:LPからの申し込みは、以前の4倍に増加
✔️ 理由:読者が“自分の未来”としてイメージしやすくなったため

大切なのは、「何を伝えたいか」ではなく、「読んだ人がどう変われるか」を描くこと。

まとめ:読み手の未来を描ける文章が、行動を生む

ベネフィットライティングは、
機能を魅力的に見せるテクニックではなく、
読み手が“その先の未来”を想像できるようにするための考え方です。

説明だけの文章は、情報としては親切でも、
読み手の心には届きにくいこともあります。

「これを読んだら、自分に何が起きるのか?」
その問いに自然と応えられるような文章を、少しずつ積み上げていきましょう。

そして、あなたのサービスの価値が、ちゃんと伝わるように。
「ベネフィットの視点」、ぜひ意識して取り入れてみてくださいね。

nico
講師コンサル専用マーケティングプロデューサー
“売れる仕組み”をゼロから設計し、SNSに頼らず安定的にお客様を集める導線づくりをサポート。
講座・コンサル・デジタルコンテンツを扱う個人起業家のために、
「商品設計」「LP制作」「ファネル構築」まで一気通貫でプロデュース。
あなたの弱みさえも、売れるセールスポイントに進化させます。
目次